いつも ご利用いただいているお客様が久しぶりにご来店

 

「ちょっと 擦って凹んでしまった~~」

「ホント少しの凹みだから治さなくてもいいんだけど・・・でも気になって」

とご来店。

こちらのお客様 いつもキレイにして乗ってられますので 確かにちょっとでも気になる。。

「はい~確かに凹んでますね 板金塗装で治すとすると 安く作業しても6万円位は掛かりますね」

(ボカシ塗装はさすがに このクルマには失礼ですので 一枚吹きです。)

お客様「うむ・・・」

 

私「では デント という 凹みを治す修理方法はいかがでしょう??」

お客様「なに??デントって!?」

私「パネルの裏側より 細い棒状の治具を入れてボディ裏から凹みを治す方法の修理です」

お客様「へぇ~そんなことできるの!?」

私「それで済めば 修理費は約半分位になりますし 時間も短縮できます」

お客様「ならば それで」

わたし「デント作業するのが 専門のスタッフで このサイズ(10cm*10cm)凹みが何処まで治るかは わかりませんよ」

お客様「今現状より 良くなればOK」

私「その様なご理解いただけるのでしたら 作業いたしましょう」

と言う事で お預かり。

正直 板金塗装でお預かりしたほうが 工賃売り上げにもなって嬉しいのだが クルマに痛手が生じますので できるものならば 塗ってあげない方法が良いのです(塗るのがダメってる訳ではありません)人間も同じです。。

でもって デント屋さん(以下D)に連絡

私(以下W)「ニッサンのZのデント リヤフェンダーですが」

D「はいはい~ その場所じゃ~ね~ 内装を外してくれますか?そしたらできると思います」

W「了解しました では~~日の午後から 支度しておきます」

D「はい お願いします」

と 

デント屋さんは パネルの修復のみをこなすプロフェッショナル その作業の下準備は我々でいたします。

でも 今回は 私が見ても 凹み具合からして「これゃ~完全には直らないだろうな」って位にちょっと大きな凹み方でしたが・・・

よって 作業前の写真はとらなかったのです(今思えば撮影しておけばよかった・・・)

で 実際に 当日 デント屋さん かなり苦労しながらも 治してくれました 

 

↑このあたりが凹んでいたのですが・・・

 

D「終わりました ちょっと確認してもらえますか?正直 もう少し何とかしてあげたいのですが これが限界ですわ」

と・・ でもって 見てみると

W「う・・・ いやいや・・・まったくもって問題ない!! 最高です! お客様喜びますよここまで直っていれば!!」

D「そうですかぁ!?そう言って頂けるとうれしいです」

W「いやいや・・ 言われれば分かりますが これ 修理前を知ってる私だからそう見えるのです かなり目を凝らさないとわかりませんよ というより わかりませんわ これ」

D「良かった 」

W「お客様は喜んでくれます これであれば 全くOKです」

と・・・ 

とりあえず 修正後ですが いろいろな角度から

        

うむ・・・わからない  キレイになりました。

 

で 夜 お客様がクルマを引き上げにご来店

W「まずはご確認を」

お客様「う・・・」「えっ!何処が凹んでいた!?」

W「凹み 分からなくなってますよね」

お客様「いやいや「分からなく」じゃなくて 分かりませんよ!」 「「限度がある」って言われていたからそれなりに歪みが残っているのかな と思って 覚悟はしていたが・・・ これゃ 素晴らしい!!」

W「ありがとうございます」

お客様「この「デント」という修理方法 もっとメジャーにならんのかね!! こんなにキレイに直る方法があるなら!!」

W「いや・・・デントもデントで いろいろと業者さんも大変みたいです  喜んでもらえるお客様とそうでないお客様と」

お客様「へぇ~ この技術は素晴らしい!!と思うけどな~」

 

と 非常に お喜びいただき お帰りいただきました。

 

お支払い時に お客様から 質問が

お客様「あの 洗車についてなんですけど」

わたし「はい」

お客様「私 洗車機をよく利用するのですが ボディに良くないのでしょうか??」

わたし「いえいえ 大丈夫です」

お客様「良かった~ ダメ って言われたらどうしようかと・・」

わたし「現代の洗車機は 昔と違い 傷のつきにくいブラシや繊維を使って洗ってくれます 

よって「手洗いで回数少ない洗車」より 「洗車機でこまめに洗車」の方が 絶対にボディには良いです

お客様「はぁ~良かった~」

わたし「人間の 肌で考えてください 「最高なクリームを塗っていたとして その上にホコリやゴミが付着したままだと どうなります?」「毛穴に汚れが詰まって 肌が荒れますよね」 極端な言い方ですが 汚れたら流してあげていれば・・・「キレイを保てる」訳です。」

「それ以上」を求めるお客様には コーティングという維持方法がありますが とにかく 「キレイに保ちたい」 ということであれば 私は「洗車機はあり」だと思いますよ 」

でもこれは 私の一個人としての見解ですから 一番いいのは やはり手洗いにコーティングですよ」

お客様「はい わかります・・」

わたし「「洗車しなきゃ 洗車しなきゃ」と クルマに乗る度に気になって なかなかできない洗車にストレスを抱え 気が付くと洗車をヤル気が無くなる位にホコリだらけ そんなクルマに乗るのって クルマ好きな人からしたらものすごい「ストレス」になりますもんね」

お客様「確かに」

私「そんな思いをしながらも 手洗いにこだわり 乗ってるのであれば 洗車機もアリではないかと私は思うのです」 

 お客様「安心した~」

と・・・ 

お客様からすると 私共は いわば「塗装というデリケートな部分に携わる人間」 に「洗車機なんて塗装に悪い!!」と言われると思われたのではないかな・・・ なんて。。

本当に クルマに乗るのが好きな こちらのユーザー様 本当にシンプルに乗られていらして・・・ すごくスマートで「カッコいい」のです

そんな カーライフのご協力ができることに 感謝いたします。

ありがとうございました。

でも 一人ひとりのユーザー様の生活スタイルっていうのがあるのです  十人十色なクルマの楽しみかたがあっても良いじゃないですか

と私は思います。。

が・・・ 

が・・・

ですよ

あまり神経質になりすぎると 疲れますから・・・ カーライフも。。 ほどほどが一番じゃないかと・・・

本当に 本当に 大切にするのであれば 室内に保管 湿度管理 ボディには雨なんて大敵! または炎天下もNG 走る時には前後に30m~50mの車間距離を設ける(高速道路はその4倍) できるものならば 乗るのではなく 積載に載せて 積載を走らせる! なんて・・・考えている私が 頭がヘンになりそうですわ。。(実際にわたし その昔 そんなことしたことありまして・・・ お陰で今はそのギャップで ノーメンテです 自分の車) 

私 以前に「ホンダZ」という昭和48年の軽に乗ってましたが 中古で購入後すぐに全塗装してからは 「ワイパーは取り払いクルマには付けず 雨の日は乗らない 乗って雨が降れば ボディカバーを被せて 置いてくる」位の徹底ぶり・・・

その次に乗ったRX-7(FC3S)はブラックのボディ ほぼ毎日 洗車&ワックス キレイにすればするほど 雨上がりにできてしまう「ウォータースポット」という「水染み」が気になって気になって・・・許せなかったのです「ウォータースポット」が! メンテのしすぎで 最後には塗装が薄くなってしまい・・・結果「疲れ」てしまったのです。。。

 でしたが・・・ 今となっては その反動か!? 知人には「クルマ屋なのにさぁ~もう少しさ~クルマに興味を持てよ!」と言われるありさま・・・ 

本当に 本当に 私がクルマに気を使うと・・・チリやホコリがついただけでわたし「疲れてしまうんです」 だから ・・・お許しを と。。。

何事も ほどほどに・・・ですね。。