メーカーさんからのお仕事依頼
「新車で販売した車両が雨漏れで室内がぬれる」「今回で三回目の修理で お客様は怒ってらっしゃる」
 と そんな言われても・・・ 
過去の二回はメーカーさんで修理したとの事 そんでもって直らないもんだから 
そりゃ怒りもしますよね 私がユーザーだったら・・と考えると何とかしてあげないといけません
しかも 車検日時を確認すると 新車登録から二年位が経過しています このクルマ 
ってことは・・・二年位 この雨漏れのトラブルで お客様のお気持はわからなくもないかと・・・なおさら何とかしてげないといけません。
そして もう一つ問題が・・・
預かるのは良いのですが「本日中に何とかならないか!?」と これまた無理難題
この「雨漏れの修理」って 時間を要するんですよね・・・
てな事 言っている時間があるなら 早く作業しろ という事で作業開始!
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雨漏れの水の浸入は 「進入経路を確実に発見する事」これが一番です
しかもこの作業 各部品が取り付いている部分からの進入が多く 後ろ周りに例えると
・リヤゲートとボディの合わせ部・リヤガラスからの進入・テールランプからの進入・上部屋根部継ぎ合わせ面からの進入
等々・・・いろいろなところから水が入る可能性があるのです。
「なんとなくこの辺りから・・・」なんて 止水処理すると 結果 解決策になっておらず「後々またぬれる」
事になります そんな事を繰り返してきた車体だけに
「進入経路の断定は非常に難しいのか」
「今回の入庫前に何度も部品を付けたり外したりしているから 仮にその部分からの進入だったりすると
 現在は雨漏れは止まってしまったりしていないか?」
 と 作業前から
いろいろと考えないといけないこの車両 この進入経路を発見するには 通常の走行状態で「どこから水が浸入するか?」を発見する事 その前に部品をバラしたりしては 迷宮入りになる事間違いなし 慎重に作業は進みます
この「雨漏れ発見修理」ほとんどの人は嫌がる仕事の一つですが・・・私は好きです
なぜなら「必ず何処かに原因があるから」です 
確かに いつも作業開始時には「うわ・・・発見できるかな原因」なんて思うこと 多いですが 今までそのほとんどを何とか見つけてきていることです また水ですので 目に見えます
他に例えると「電気のトラブル」と一緒ですかね 電気の場合「目には電気の流れは見えないから〜嫌」なんて
声を良く聞きますからね〜
作業手順さえ間違いなければ「原因と解決策は見つかる」のです と信じて今回も頑張ります!
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画像周辺に水をかけると 室内に水が入るものの・・・断定までにいかず 数時間・・・ 
発見しました 微妙な穴を!! その穴から圧力をかけると室内に空気が入る事を確認!「ここから浸水」という場所を突き止めました。
止水処理をして 水をかけると 見事 直りました!
最終的に 屋根から水を流して最終テスト 問題ありません。完成!
そしてお次・・・
「屋根の内張りに折れ線が出ているので 屋根の内張を交換してほしい」とこれまたメーカー様からの依頼です
こちらもメーカークレームにて対応するらしいのですが こちらも時間がない・・
IMG_4764.jpg古い屋根内張りを外し〜
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屋根の内張がない室内 屋根には沢山の骨があるのがわかりますね。
各部品を外さないと外れない 屋根の内張り これもまた神経を使う作業の一つ
IMG_4767.jpg新品の部品も大きいです
IMG_4771.jpg慎重に室内に入れたりして〜
IMG_4773.jpgそして完成
これも 一晩お預かり という短期での作業です。
しかし いろいろな作業がありますね
これもまた 楽しい作業の一つであったりして・・同じクルマでも 同じのがないのがクルマの楽しいトコロ