昔から お付き合いのある お客様から 久々のお問い合わせ

「リヤガラスにつける ルーバー(日よけ)を付けて欲しい」

と・・・

聞くところによれば

「取り付けにまつわる ブラケットやネジが無いので 考えて作ってほしい」

とのこと・・・

 

安全面から 当初 私 

「厳しいのではないですか?? 無理です」

とお断りしたものの・・・

お客様「何とか頼むよ~お宅しかないんだよ~」

わたし「そういわれても 付かないものに対して お金はいただけないし・・とりあえずやってみよう なんて浅はかな仕事はできません」

お客様「それを承知で頼んでるのよ~」

わたし「いや~無理ですよ」

お客様「頼むよ~ 文句言わないから!!」

と・・・ いつものやりとりが 数分続き・・・

結局

お客様からの熱い支持(指示)により・・・

「やるだけはやってみましょう」

ということで 作業開始!

お客様も理解していただいておりまして

「文句はいわないから つけてくれ!!」

ということで ご理解のあるお客様だったので お受けした次第です。

↑こんな感じで リヤガラスに付くのですが・・・

アルミのステーでこしらえようと・・・

↑まずは アルミ平板をカットして

↑薄い鉄板で 簡単に形を作ってみて 現物にあわせます。。

 

 

↑そして 現車にセットしては 曲げ 曲げてはセットして・・・と・・・ 続きます。。

↑はい!完了!! 慣れない作業なもんで・・・ 時間を要しますわ。。

これを お客様の指示で 例の「コーケン電化」さんに アルマイト処理をお願いすると

↑じゃん!! カッコいい!!

↑合わせては位置を決め 合わせては位置を決め・・・

↑できました!

 

当時の雰囲気が伝わってきますね

↑ドア内部には 我が社のステッカー ありがとうございます!

 

そして 無事に納車の日・・・

お客様がクルマを取りに来た際 ルーバーを見て 

お客様「取り付け位置がちょっと違う」

わたし「えっ!!」

お客様「もう少し上の位置に・・・」

わたしの心の中(え~~~そんなん聞いてないから 全体的バランスを考えた位置で付けたのに~~)

と わずか 数cmなのですが お客様の希望の位置は 数cm上の位置らしい・・・

お客様「伝えればよかったね~ごめんね~」

と 残念そうな顔つき・・・

 これは やらない訳にはいきませんよね・・・

ということで 後日 再入庫となり・・・

お客様は とりあえず 帰り支度をすることに・・・

 

で お帰りの際 わたしが気になっていた質問をぶつけることに

わたし 気になっていたのですが・・

↑運転席 ダッシュボードの上に置かれた 革手袋 

↑「なんで左側だけ置いてあるのだろう」と・・・

しかも 使用感がたっぷりのなんです・・・

↑お客様 お帰りの際に この 左手の手袋を「サッ」っと 手馴れた手ではめる。。

お客様に

わたし「なんで左側だけ手袋するんですか??」

と聞いたら

お客様「いや~ハンドルが重くてさ~ 革手なしでは 辛いんだよ~」

とのこと。。。

わたし「 だって このクルマ 電動パワステが付いているではないのですか??」

↑ハンドル下に 付いている 電動パワステのモーター

 

お客様「そうなんだよ 高いお金だして つけてもらったんだけどさ 走り出さないと パワステ利かないんだよ」

わたし「ほ~」

 

通常 この手の 古い車に電動パワステをつけると 停止時にも 簡単にハンドルがクルクル回るはず・・・ それがメリットなのですが・・・ 走り出してしまえば 重ステのクルマもハンドルは軽いはず・・・

と 腑に落ちない 会話で お別れし 

 

後日 ルーバーの取り付け位置変更で 入庫。

 

その際 お客様に

わたし「電動パワステ 確認してみましょうか?? その代わり 期待しないでくださいね わたし取り付けたのではないので「何がどうなっているのかもわかりませんからね」

お客様「このハンドル 本当に重いからさ 少しでも軽くなるだけでも助かるよ ホント できるものなら頼むよ 」

「これ 取り付けた業者さんにも「停止時にハンドルが利く様にしてくれ」と頼んだのだが「そのうち・・そのうち・・」で 結局「ウチではできない」って 断られたんだよ 待たされた挙句に この有様だよ ホント酷い目にあったさ」

と・・・

いうことで 更なる 深みにはまっていくのでありました。。。

 

お客様におおよその 現在の仕様を聞いて 作業開始。

画像を見てお分かりの通り パワステ以外にも オーディオや追加メーター等 いろいろな配線が詰まっている足元 むやみにばらしては 逆に壊してしまうので 慎重に調査するも・・・・

 

↑運転席下に 電動パワステのコントロールユニットが・・・

これは 古いタイプの電動パワステだ・・・ どうせなら新しいタイプの付ければいいのになぁ~ 

しかもわたし 以前つけたのって 新しいタイプでして・・・ この古いタイプは 配線が多く 厄介そうだったから あえて避けたのです・・

でも とにかく 調べてみようと・・・ あの手この手で・・・

↑数種類の 擬似パルス発生機を用いて・・・

 

配線図も新旧と 調べるも・・・ 

通常の様に 「軽く~~」は回らない・・・ 停止時には 全く電動がアシストしてくれない・・・ これゃ何とかしてあげたい!!

どうしてだ どうしてだ・・・

と悩む 悩む・・・

 

で いろいろ 試した結果・・・

何とか軽くする事ができました

でも・小径ハンドル・極太ラジアルタイヤのお陰で このクルマ ハンドルが重いのね。。。

その後の試乗でも 効果は感じられるほどに 軽くなりましたわ・・・

 

本当はバラバラにして 追求したいのですが・・・ 予算の関係で できる限りまで 

 

 

クルマは 明日 お引渡し  果たして お客様は喜んで頂けるのか!?

 

明日 この「革手」をつけずに 帰っていただくことができるか!?

 

今日も 長々とお付き合い頂き ありがとうございました。。