こちら クルマのフロント部分についてます「ボンネット」です

↓こちらは 交換した古い方のボンネット

 

↓こちらは車体に取り付けられた 新しいボンネット

元々は黒色の「プライマ」という下塗り塗装処理で部品がトヨタから届きます

それに色を塗装して 付け替えをするのです。

今回 お客様は 当店を初めて利用されるお客様で 同業の業者様からの紹介でのご来店です

が・・・ 人の紹介ということであっても 「愛車を他人に預ける」ということは正直「不安」でしょうね。。

(私自身で考えたらそうですもん)

「ワインレッドの色は大丈夫?色が違ったりとかはない?」

「部品はトヨタの部品なのかしら?」

「トヨタで修理じゃないからきちんと直る?」

等々・・・一緒にご来店頂いた紹介してくれた人に不安を訴えておりました。

そんなことから お預かりの際には・修理内容・修理日数 等を明確にお伝えして お預かり。

 

もちろん修理も できる限り完全に復元を目指します。

 

↓その中の一つでもある ボンネット裏に貼り付けてある「コーションラベル」

これは 新車時から付いているものですが ボンネットを交換してこれを貼り付けないと「修理車両」と一目で見抜かれます

↓新品部品で こうして部品は供給されますので もちろん新品に交換です

再使用もできなくありませんが 汚らしくなってしまうのでNG あくまでも新車時に復元することが目標です

 

↓コーションラベルの横に貼り付けてあります 透明の このテープも見逃してはいけません!

 通称「プロテクションテープ」や「プロテクトシール」と呼ばれている 保護テープです

これは ボンネットの高さを決めている ゴムクッションと当たる部分 このテープの部分がボンネットと干渉し高さを決めている

訳ですが ココが擦れると 色が剥がれて 長い年月には 「錆びる」のです

地味なパーツではあるものの しっかりとボンネットを守ってくれているパーツでもあります。

 ↓透明なテープなので黄色い台紙しかわかりませんね こちらが純正の新品のテープです

 ↓見えますかね!?

 

↓圧着前 何とか見えますね~

はい 完成!!

こうして地道に組み立てられていくのです。。

 

↓こちらも忘れてはいけません

ボンネットの縁についています「シーリング」です

↓こちらは元々のボンネットに塗布されているシーリング

↓似た幅と厚さで新品部品にもシーリングを施します

このシーリングにつきましては後日UPしていきたいと思います。

 

一枚のパネル交換にも地道な作業があるのでした・・・ 

私共がいつも作業しています「板金塗装」は「「写し絵」の作業やカバー曲だ」と私は思っております

修理して事故をしていた車が元に戻る=ゼロに戻す仕事 ってことは

その「ゼロに戻す作業の中にどれだけの魂を入れ込むことができるか?」なのだと・・・

職人気質な「これはこんなもんだよ」とか「これ以上は無理(もちろん常識の範囲内ですが)」ということは いけない事かと 考えます。

確かに 作業の中には「理不尽な仕事」もありますが 

原本のある「写し絵やカバー曲」であっても 写した人の「魂」が入ったものであれば 違う個性として生まれ変わることができる

板金塗装であれば 事故前の痛いキズは修理することにより 事故前より美しい姿に変身させるのは 私達の腕次第なのかと・・・

その腕を磨くには いろいろな視野でいろいろなものを カラダと五感で感じ取れる 「感性」を身につける事

これが大切かと・・・日々精進していきたいと考えております。

五感といえば 最近「ツタンカーメン」が大阪に来てますよね確か・・ 中国やエジプトの装飾品や絵に関してはいつも感心します

「なぜ その時代にこの絵を描いたり 鮮やかな色使いをし絵を描いていたのか?」 と考えると まさに「感性」としか思えないのです そんな「素晴らしい感性を少しでも感じ取れたら」 なんていつも眺めております。ツタンカーメンの前で ずっと止まってる人が居たらそれは私です。。