クルマの前で 立ち尽くす 一人の職人・・・ この人言わずと知れている 板金職人のあの男。。

この人の前に これから修理の一台のクルマ・・・

この画像から 察知してほしい 

いかがでしょう? 何が起こっているのか?これから何が起こるのか?

・・・(ザワザワ・・)

・・・(ザワザワ・・・)

・・・

それでは 今日もいってみましょう。。

 

 

昨年末の とある土曜日(だったかな?)

一本の電話から

お客様(以下O様)「中古車で 事故車を修理したクラウンアスリートを購入したのだが  ライト内に水が浸入してしまうので メーカーに修理を依頼しらた「きちんと修理されていないから当社では何もできないし手を付けられない」と断られて 困っている」

と・・・

わたし「はい・・・ では 一度見てみましょう」

(ここの・・・は  これまた なんだか 難しそうな車が入庫してきそうな 予感・・・)  

O様「では 一度車を持ち込みますので!」

と 早速に とりあえず 事情説明に ご来店

聞けば

「この秋(2013年)に中古車屋さんで 事故車を修理して 店頭に並べて売っている車屋さんより 事故車と承知で普通の価格より安い価格で 購入した」

「その後 左ヘッドライトのAFSが作動しなくなり 購入店でライトを交換してもらい その後 右のヘッドライトの中に水が溜まる様になり・・・」

「で メーカーに車を持ち込んで 原因を調べてもらおうと思ったら  ボンネットを開けた時点で「ヘッドライトが修理してあり ライトがきちんと固定されておらずに メーカーでは見ることができない」

と断られ・・・どうしたらよいものかと・・・

「困って Webで検索したら 御社様のWebを発見し 即座に来てみた」

ということ。。。

はい ありがとうございます。 

それにしても また 我が社が好きそうな修理をお客様もお持込いただきましたねぇ~ 

こういうお仕事 他店では「面倒だ」とか「他の人が手を付けたのなんて保障できないし 何かトラブルがあってからでは遅すぎるから こういうのは受けない」とかで お断りされるケースが多いのが本音。 確かにそりゃ~そうだけど・・・

「困ったお客様が 我が社を探してご来店いただいた」

ただそれだけのこと といえばそれまでだが・・・ 本当にお客様は困ってられる・・・ こうしてお客様が当店に来られたのも 何かの「ご縁」 この「ご縁」を 今回も「愛」を持って対応しようじゃないですか!!ということで・・・ 

 

 

O様「ヘッドライト自体は 車を購入した業者さんが手配してくれるので それを利用して付けてもらい フレーム等の修理をお願いしたい」

ということで 

その他「事故車を治す為のリスク等々」をお客様とお打ち合わせさせて頂き ご理解頂ける ということで 当社で修理対応させて頂くことになりました。

これも 「事故車」ということを前提で お客様のご理解があってこそ お受けできる作業でありまして 

この車を「完全に!」とか「完璧に!」とお客様が求められているのであれば 私は断りました。それゃ~直りますよ でもね 人間で考えてください。

手術後の傷口って 何年傷みます?? 冬や冷えると痛んだりしません??

それとは逆に 何もしてない人間は 傷口がないので 痛まないのです。。

人間の体はお金では買えませんので最善を尽くして先生に治してもらいますが クルマの場合はいかがです??

「究極に完全に直したい」というのであれば そのお客様の「想い」があまりにも重いものであれば 車を買い替えてしまった方が良い場合があるのです。 どんな匠が修理しても「オーナーの心の傷」までは修復できないことがあるのです。そこを上手く汲み取れないと 双方の意見の食い違いから 修理後の「後悔」が生まれるのだ と私は考えます。

ですから 今回の修理も 最初 お客様からお問い合わせの際 お電話で「幾らかかるかわからない とにかく見せてください」と  これは クルマを見ることも当然ですが それと同じ位「このクルマにお客様は どこまで人生を賭けるのか!?」を同時に 見させて頂くのです。 

今回 ご理解ある オーナー様でしたので  ご予約の上 修理 という ことになりました。