では 早速に 修理に取り掛かります

今回も バンパーに熱を加えて 修正補修 まずは 形を元に戻した上で塗装をしていきます  そのままパテで修理 とはいきません 

まずは 熱を加えます  ここでの参考は 塗装を痛めない位の熱で プラスチックが極限に柔らかくなるトコロが一番修正にはおいしい温度  これが微妙なさじ加減です 熱を掛けすぎるともちろん原型を失い溶けてしまったり 燃えてしまったりしますし  「ならば低温で」となると 低音では「プラスチックの特性の甦生」が働き 日にちが経過すると また凹んできてしまう なんてトラブルもあったりで・・・「修理してキレイになったバンパーが数日すると凹んできた」なんてこともその昔はあったり 繊細なんです プラスチックバンパーは。 それがあるから 今は「バンパーは それなりのダメージを受けると「交換」」となるわけです。ですから 今回の販売店ディーラーさんの「修理は不可です」というのはあながち間違いではないのです 

じゃ~ 「なぜ直せるの??」と 聞かれてしまえばそれまでですが・・・   今まで培ってきた 修理への研究や実践での作業の結果が「修復可能」とさせるのです。。

さて・・ここで使う道具がこちら↓

↑熱を加える為のヒーター その熱は200度以上を加える事も可能 それだけに気をつけて使用しないといけません

 

  

熱を加え始めると 少しずつですが バンパーが「元に戻ろう」とする力が働いて 少しずつ形が戻ってきます。

 

↑熱を加えた後に バンパー裏から変形部を出すために使用する 「ヘラ」(今回の修理で一番肝心な道具です・カーボンヘラ・ウレタンヘラ・タガネという三種類のヘラ)やバンパーの下部分の一部を外すドライバーやラチェット

で 慎重に裏側より熱で柔らかくなった バンパーの凹部分を出していきます そして濡れ雑巾を使って 強制冷却  これをすることにより 材質が絞まるのです!!

その後 また 熱を加え修正~ と繰り返します 。この二度目三度目の熱作業の時 修正後の冷却を・自然冷却・強制冷却を 数回繰り返し バンパーがどの様に変形するかを見極める ここが肝心なところ。  この作業をすることにより 先に述べた「修理後バンパーが元の凹に戻ってしまった」というトラブルを防ぐのです。 数回熱を加えて 変形が安定したところで まずは 大きな修正作業が終了~

 

   

 

こちらが 熱変形修復を終えたバンパーです

(バンパー下部が膨れてみえますが こちらは下部裏から作業するために すき間を確保するためにスペーサーが入っているからで 後にスペーサーをはずすと違和感なくなります)

いかがでしょう??作業前より 形がもどりましたね。。

これから 塗装の下準備となります。。