おはようございます

「裁量労働制」と書き始めたものの・・・

昨日は

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↑納車の準備に追われましてですね・・・

それもあるのですが

その「裁量労働制」を理解するまでに少しお時間を頂きまして・・・

そもそもこの制度が・良い とか・悪い ではなくですね その制度のデータが「ずさん」だということで 騒ぎになっているらしい・・・

裁量労働制は「労働時間と 成果・業績が連動しない職種に適応する制度」とのこと

それに ここ最近「高プロ制度」(高度プロフェッショナル制度)なる言葉が出てくるもんだから これまた わけわからない・・・

「「裁量労働制では、実際の労働時間に関係なくあらかじめ定めた時間を働いたとみなし、その時間分の残業代しか出ない。高プロは、専門職で高年収の人を規制の外に置く。深夜・休日の割増賃金もなく、裁量労働以上に長時間労働につながる懸念は大きい。」」 とのこと・・・

 

でも この「ずさんデータ」から 表に出てきた「裁量労働制」や「高プロ制度」を考えてみれば これに該当する仕事内容はデザイナーや設計や企画の仕事など限定されるが

ちょっと業種は当てはまらないが

例えば 洋服屋さんのアルバイトで時給¥1.000-

アルバイト店員Aは1時間に三枚の洋服を売る

アルバイト店員Bは1時間に1枚の洋服を売る

同じ時給なの?

でもって 挙句にアルバイトBに 「労働時間がどうこう」とか「仕事中のストレスで体を壊した」「仕事が原因で・・」とか言われたら?? 仕事ができない上にそんな事言われたら??経営サイドはたまったモンじゃありません

というか 今はそれがまかり通ってしまう時代

それを 解決させるためにも この制度あってもいいと思うのよね。。

だってさ お金払っているのに 仕事の出来ない社員と仕事の出来る社員がイコールっておかしいでしょ??

普通1時間でできる仕事を 一日掛かっても 我々は 日当を払う

「であればその本人に現実を伝え時間内に仕事をさせれば?」「それであれば 仕事の出来る人を雇えば??」と言いたいでしょ!?

じゃ~ 他に人が居るのか? 「募集をかけて良い人材を雇えば」って聞こえてきますが 実際 人材不足で募集をかけても人はあつまりにくいです。細かく指示を出して少しでも強く言えば「経営者サイドが訴えられる」時代でしょ!?で 訴えれば それが通用する時代になってしまったモンですから・・・ 日本も悪くなる一方ですわ。。。経営者も怯えて毎日を過ごしますわ・・

人はそれぞれに ポテンシャルが違います

先日の話じゃありませんが 東京マラソンで日本記録を塗り替えた設楽悠太選手と私がマラソンの話をして話が合いますか??同じ「走る」という共通点があっても 全く世界の違う人 それがプロってもんでしょ!?だから私は 彼に近ずける様に せめて体重だけでも・・・と・・・。

学校を出て 一生懸命に一つの会社で一つの仕事でプロフェッショナルになる人  いろいろな可能性に賭けていろんな仕事や経験を積んだ人 いろんな人が居る  それを 上手く活用できるか否かはその「人」でしかない。 それが 今の時代「言ったモン勝ち」なもんだから 仕事ができようが出来なかろうが経験があろうなかろうが 関係ない それが日本をダメにしてしまっているのだろう。。。

同じお給料なのに 半分以下の仕事しかしない人 またはその倍仕事をする人・・・と様々・・・

やればできるのに時間調整したりサボるのは「死んだも同じ」

どうせ一度なのだから 燃え尽きたいじゃない・・昔の日本にそんな人も居ましたが 今みたいには多くなかった様な・・・

だから 昔の様に「できる人」と「できない人」の差をはっきりさせた方が本人の為にもなると思うのね・・・ もちろん自分も そこでこの世の中からふるいにかけられることになるが・・・

 

なんて 書いていたら 昨日 面白い勉強になる仕事の相談がきた。

常連のお客様のご紹介で来店のU様

「他店で修理してもらったのですが どうしても色が気に入らないので見てもらいたい」

と 細かいお客さんなのか?? と思って 来店いただき見て見ますと

「あ~あ~ やっちまいましたねぇ~」

って 感じに 修理した箇所だけ 色が違う。。

Uさま「申し訳ありません 教えてください  この色の違いを どうこう言う自分は細かい人間なのでしょうか?」

わたし「いやいや・・・ これは・・・」

Uさま「オートバックスで20万円って言われて高額だなと思っていた矢先 ガソリンを入れた時にガソリンスタンドの店員に2万円で直るって言われて それでお願いしたら・・・」

わたし「2万じゃねぇ~  でも 私ならもう少し色合わせをして塗装しますね つか これ 調色が1~10のレベルで言えば2か3までしか合わせてないし っていうか合わせられないのか? 私だったら この後5分もあればレベル8位までは上げられるでしょ!?」「ちょっと残念だね・・」

Uさま「これでも 一度やり直してもらってるのです 最初に戻ってきた時には 白いボディなのに緑色みたいな感じな色合いで・・・」

わたし「えっ!これで直したの??」

Uさま「で 修理したお店に言ったんだけど「これ以上は直せない」と言われ・・・自分が細かすぎるのか?と思ったのですが・・・」

わたし「いえいえ・・・ 個人的なとらえ方はありますが これでは私も乗るのがはずかしい・・・」

Uさま「そうですか  ちょっと安心しました  プロに見せてうるさい客だと 思われたり そんな安い店でやるからこうなるんだ と言われたらどうしようかと・・・」

わたし「大丈夫ですよ」

わたし「でもこれ 本来は ボカシ塗装でやろうとしたと思うのですが 調合ができてないのでボカしているうちに 一枚塗ってしまったんでしょうね で 結果パネル一枚を塗り上げてしまったんでしょうね・・・これ作業した人は ここまでしか調合ができない人だとしたら 相当に困った挙句 これがその人の最大限の仕事だったんでしょうねきっと・・ これ2万円で私が作業したら もっと楽な方法でボカせる様にもう少し調色して最小限に塗装を済ませ 2万円の それなりの仕事に仕上げます」

Uさま「そうなんです ホント少しのキズが端部にあっただけなんです」

わたし「多分 塗装した本人も こんなになってしまうとは・・と思って作業したことでしょう」

と いうことで 後日 この車両は入庫してきますので またお伝えしますが

当社でも コンビニ仕事もします きちんとも修理します

それなりの仕事は 設楽選手じゃないけど それなりの経験を積んでないとわからないレベルなのかと・・・ それなりが・・・

それを 1時間でヤルか 10時間でヤルか どちらも選択できる時代なのです それを「1時間が規定だからそれでヤレ」と指示を出して「色の違う塗装されたら??」それゃダメでしょ?じゃ~代替が居ますか?働き手は居ますか? だから我々経営者サイドは困るんです 結果1時間でできないポテンシャルは10時間かけてもそれなりにしかできないのですね できるんだったら1時間でそれなりに終わらせ酒でも飲んで寝た方が遊んだほうがいいもん だから「高度プロフェッショナル制度」なんてあると助かるのです 何時間掛かろうと お給料は一緒ですよ 逆に やればやった分だけお支払いしますよ っていうのをプラスすればいいでしょ うちみたいな工場は。。それでいい仕事をすれば+αでね。。

 

と いうことで

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昨日納車になった一台 インターネットを見てご来店のAさまのトヨタ アルテッツァ

ボディ各部が痛んでおり 錆びや塗装剥がれや色あせが目立つクルマでした

「まだ乗っていきたいので 傷んだボディを直したい」とご来店

「見ていくと全塗装になってしまいますね」とわたし

「だが 40万円だ50万円だ と そんなレベルの全塗装は求めていない 各部がキレイになれば良い」

と 相談の結果「上限30万円でできる範囲でそれなりでよい」というご依頼でお預かり

ボンネット 屋根 トランクは クリヤ塗装は剥がれ傷んでいる その他各部のキズや凹があり・・・

で ここで肝心なのが 新規のお客様でそれなりの仕上げの仕事のご依頼です。 お客様も不安です

「30万円しか掛けないからここまでの仕上げしかできません」とか 仕上がりに不安があったらどうしよう??

とか「30万円も掛けて これしか仕上がらないの??」と・・・ 決して安い仕事の依頼ではありません

それだけに これからこのクルマに乗っていこう というお客様の気持ちを「裏切っては」なりませぬ・・・

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だから 最後のフィニッシュまで できる限り手を尽くし

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↑組み付け前に 汚れや錆の部分も

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それなりにキレイに洗って乾燥させ清掃し

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↑ちょっと塗るだけでフロントバンパーのグリルから見える見栄えもそれなりにキレイになるのですね

って こんな所まで 気が付いていないと思ったら

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↑昨日クルマを取りに来たお客様は「そうそうこのバンパーの奥も錆びていたのよ~」

「サービス程度にそれなりに 錆止め塗っておきましたから」

「うれしい ありがとう」

と お客様って「ある程度で良い」とは言うものの やはり見ているのね と・・・実感。。。

わたしだったら「こうなっていると気持ちいいもん」と思いながら 毎日仕上げております。。

それなりに を  最高に最短時間でキレイに仕上げる為に 今日も精進です。。