先日 ご紹介した ユーノスロードスターの作業 下地編です
今回は全塗装ということで ボディ下地全体をメンテナンスしてからの塗装となります
で 画像で分かりやすいトコ このトランクです。
IMG_9075.jpg他パネルと色が違ってしまったトランク 実は「トランクを以前修理した」とかでなく「トランク以外を塗装している」んですねこれ。
ですから トランクは新車時からのもので 紫外線等々の経年劣化でこの様に・・・IMG_9076.jpgテープをちょっと貼ったら「剥がれた・・・」との事・・・ オーナーさんとしたら自分の車がこうなると痛く悲しいですね。大丈夫です 直りますから。
ここで ちょっとお話
この様に 新車〜ちょっと時間が経過したクルマのオーナー様の多くの方が言います「うちのクルマは塗装が弱い」と・・・
いやいや・・・^^ 皆さん同じですよ 自分の車は自分が一番見ているから そう思うだけで・・・実際は皆さん同じ事なんですよ ただ 街中で見かける自分と同じ年式のクルマは一瞬しか見ないので「キレイ」に見えるんですよ。
コレ本当のお話です。
さて 作業です
IMG_3187.jpgこの様な場合には 通常「剥離剤」という塗装を溶かす溶剤を使用し 塗装を全て剥がしますが・・・ 当社では極力使用したくありません。 とういのも塗装面を剥離し 鉄板を出すと塗装面はもとより 錆び止めの亜鉛メッキや錆止め処理してあるものも剥がす事になります そうなると「鉄が酸素と触れる=サビ(腐食の始まり)」と考えます。やむをえない場合は剥離しますが この位の痛みであれば 時間は掛かりますが 研磨により塗装面を削る「研磨剥離(当社オリジナル用語です 他では通用しませんこの言葉 気をつけてくださいね)」により 塗装の痛みを確認しながら 作業方法を決めようと思います。
まずは トランク全体的にサンダー研磨機で研磨#180のペーパーを使用し 塗装の様子を見ながら軽く本体を押し付け研磨します(強く押すと塗装面を剥がしすぎてしまう為)
IMG_3188.jpg拡大画像IMG_3189.jpg
今回 塗装面での痛みは 一番上のクリヤーコート面のみの痛みと確認できましたので クリヤ面のみの研磨剥離にてOKと判断し 作業を進めます これが地道で神経を使います 削りすぎれば→鉄板が出る 為。。
できる限り車体側にダメージは残したくないですからね。
ペーパーの種類も#180→#240→#320の順番でヤスリを細かくして仕上げていきます
IMG_3192.jpg
IMG_3195.jpg・グレーに見えるのが 新車時に塗られた下塗り剤です その上にカラーベース(この車両は紺色なので紺色ですね)
その上にクリヤ(今回剥がしました)となっており クリヤ層がおおよそ剥がれた画像となります。
この作業で気をつけないといけない部分が 一部分のみに力を入れて研磨していくと凸凹になってしまうので 均等に平均に全体に大きく機械を当てて研磨していく事が肝心です そうするとキレイな面がでるのです。
この上に サフェーサープライマを塗装〜面出し研磨〜塗装と作業は続きます。