お客様から お問い合わせのメール

「ハーレの ガソリンタンク修理可能でしょうか?」

と・・・

 

ここで プチ情報。

私共 オートバイ修理の際に 一番困るのが 色の調合です。

クルマの場合には トヨタの~~の色というと「色番号」があり その色番号を元に 白を何g メタリックを何g と調合をして 色が出来上がりますが オートバイの場合 その「調合表」がないのです。 言わば「作り逃げ」的な部分もある オートバイの色 

お分かりの通り バイクのボディ色って「鮮やかでキラキラしていて」って 外装色多いとおもいません!?

それは キャンディーカラーの様に クリヤー塗装に色を混ぜて 飴の様なクリヤーを吹き付けることにより鮮やかさを出してみたりするのですが オートバイの多くは その様に塗装されているケースが多く・・・しかも「何処の?何の塗料」を使ったのかは 全く不明なのである。。 これが 塗装屋泣かせな部分でありまして・・・

よって オートバイの塗装は全塗装しない限り 一台一台 現車を見ながら 色を作っていくこともあり 

調合時間も 1時間で終わる時もあれば 半日以上 調色に費やすことも・・・そこが ネックとなっておりまして・・・ 

我々塗装業者でも「バイクはできない」「バイクはやらない」という業者さんが多いのも現実。。

 

そんな中の ハーレー

ハーレーといえば アメリカン

アメリカの色の調合といえば  調色もアメリカン的・・な感覚で調合されており・・・

アメリカン的考え方を取り入れないと 調合は 到底ムリ・・・ 私は 外見から見ても アメリカン的要素は1%も無い人間です・・・

「だから できません」

なんて 言ってはいけません

 やってみるので とりあえず現車を見て 色を見て 調合してみないと「できるか?できないか?」もわかりません。

と 言う事で  とりあえずお客様に

「現車を確認させていただけないでしょうか??」

ということで 数日後にお客様がご来店

↑かっこいい!

 ↑タンク右側が ベッコリ・・・と凹んでおります

しかも ピンストライプとデカール付き とくればお値段もお高いでしょう。。

お客様といろいろ 打ち合わせた結果

「とりあえず一度 塗装面を痛めない様に 引っ張り出してみましょう」と ご提案

お客様も「凹みが治ればいい」

と いうことでしたので

わたし「とにかく 表面を痛めない様に叩きだしますが 限界があります もしかしたら 何にも出てこないかもしれませんし 結構いいところまで直ってしまうかもしれません 」

この方法で修理が可能ならば 価格も1万~2万円位で治る タンクを板金すれば 8万~10万位掛るであろう 

そのあたりのご理解も頂き  日を改めて 作業

 

が・・・

表面を痛めない作業では 出てこない・・・

ダメだ・・

ということで お客様に「ごめんなさい 出てきませんでした」と ご報告

お客様「交換は50万円 とか 訳がわからなき金額が出てきてしまってますので 交換する気はない」

「が 何とか凹みだけでも」

私「では 板金塗装となりますが・・」

お客様「お願いできるものならば お願いしたい」

ということで 車体ごと おあずかり

 

さぁ 次回は いよいよ 板金です。